私が如何にして禁煙に成功したか
何のメリットも無い物をなぜ私はアホみたいにパカパカ吸っているのか?
7年前、私はふと我に帰って考えた。
ふと、というのはちょっと違うか。
当時、世間(と言うか私の周り)では禁煙ブームが巻き起こっていた。
そろそろタバコ止めたいなーなんて考えている矢先に仲良い友達が一人止め二人止め。会社の先輩にも止める人が何人か出てきたりして、先を越された私は正直焦りを感じていた。
ここで自分もやめなければガマンの出来ないダメな人間に見られてしまう。
それまでも何度か止めようとして、3日くらいは平気で吸わないでいられたのだが、酒を飲んでしまうともの凄く吸いたくなってしまい、ついついタバコに手を伸ばしてしまっていた。
あとはラーメンとかカレーとか味の濃いもの食べた後もガマン出来ずに喫煙してしまっていた。
そして酒を飲んでる時は2箱以上は当たり前のように吸っていたので、止めるなんて出来っこないと思っていた。
そんな私がどのようにして禁煙に成功したか
そもそも私は喫煙者にもかかわらずタバコの煙が嫌いだった。
くわえタバコなどしようものなら煙が鼻や眼に入ってくるのが苦痛だったのだが、
くわえタバコ=格好良い
いやむしろ
くわえタバコ=キムタク
ぐらいの図式が頭の中で成り立っていたので、女子がいる前などではくわえタバコしては眼を細め紫煙をくゆらせてはキムタクになりきって悦に入っていた。
今となっては顔が真っ赤になるほど恥ずい思い出だ。
まず、何故タバコなんてものを吸っているのか?
自分に問いかけてみる。
そもそも吸いはじめたキッカケを思い返してみると、上記のように思春期特有の格好つけから来るものである。
銀幕のスター達がドラマや映画などで吸っているシーンを観て憧れ、同じようにすればモテるなどと安易な気持ちで彼らの真似して吸い始めたのが主な動機だ。
だとしたら思春期を過ぎた今はカッコつけで吸っているわけではないので、吸う理由は無い。
では何故吸うのか?
答えは簡単
習慣化しているからだ。
起床➡︎顔洗う➡︎歯磨く➡︎朝食➡︎タバコ
長年染み付いたルーティーンがそうさせているのだ。
これがなかなか厄介だったりする。
いつもやっている動作をしないと調子が狂ったり、何かスッキリしなかったりして、一日のリズムが崩れたりする。
突然だがここでタバコのデメリットを挙げてみる。
- 健康に悪い。
癌や心筋梗塞、動脈硬化、脳卒中、ED、鬱病など数え上げたらキリがない程。
- お金がかかる。
当時の金額で¥300で、1日1箱で計算すると月に約¥9,000でプラス酒飲むと増えるから¥10,000は確実に越える。
- 周りにいる非喫煙者に迷惑がかかる。
副流煙によって自分よりも一緒にいる人の方が害になる可能性も。
- 自分が常にタバコ臭い。
止めてわかるタバコ吸う人の不快な臭い。そばにいるだけで臭くて嫌な気持ちになります。
- 飴やガム代もかかる。
最後の方はタバコ吸う時に飴かガムがないと不味くてタバコを吸えなかった。
こんなもんか。
では次にメリットを挙げてみる。
・・・・・・・。
・・・・・・・。
はいメリット皆無!
何のメリットも無いものを何故自分はアホみたいに毎日のルーティーンに組み込んでいるのか?
考えたら自分が駄目な人間に思えて、情けなくなってきた。
これでルーティーンが崩れたとしてもむしろ良いリズムが作れるのではないか。
故に私は自己嫌悪療法という一風変わったやり方でタバコを止める事にしたのだ。
タバコを吸いたくなる度に
「何でそんなの吸うの?身体に毒なだけでメリットなんて何も無いじゃん!きみはバカなの?」
と必死に自分に言い聞かせ続けた。
そりゃあもう何度も何度も。
自分大好きな私にとってこの方法は功を奏したらしく、タバコを我慢出来ず自己嫌悪に陥る度に自分の事が嫌いになっていた。
「自分で自分の事は好きでいたいからタバコなんて絶対止めよう」
となり、よし、この一箱吸ったら止める。と決め、そこで見事にスパッと止められたのだ。
そんな私も今ではすっかり嫌煙家で、歩きタバコをしてるヤツや、吸ってはならない場所で吸っているヤツ、ポイ捨てするヤツを見ると殺意を覚える程になってしまった。
タバコを止めて7年、年々上がるタバコ税や、どんどん減っていく喫煙所。
喫煙家にとっては肩身の狭い世の中になっている。
今ではタバコを止めて本当に良かったと思う。
自己嫌悪療法、自分大好きな喫煙家にはオススメ療法です。
ぜひ試してみてね。